日本人の生活に欠かせない植物「梅」
桜は日本人の生活に欠かせない大切な花であることは誰もが知っています。梅はどうでしょうか?梅も日本人の生活に欠かせない植物だということをご存知でしたか?
2月から3月にかけては、桜だけでなく梅も楽しめます。実は梅見は桜よりも古く、奈良時代(西暦710~794年)から行われていた習慣です。

梅の花
5月から6月にかけて収穫される梅は、日本の食文化において重要な役割を果たしています。伝統的に、人々はこの時期に梅を使った保存食を作ります。この作業は「梅仕事」と呼ばれています。
梅(学名:Prunus mume)と梅の保存について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 旬の梅(Japanese Plum)の保存


今回は梅を使った伝統的な家庭療法を紹介します。
濃縮梅果汁(うめえきす)
梅肉エキス(梅エキス)は、1817年に医師が日本全国の民間療法について書いた本に掲載されており、作り方、使用法、感染症、食中毒、消化不良への効果などが紹介されています。
実際、梅と梅ジュース濃縮物には、感染症、消化不良、血圧と肝臓の健康の維持などに効果があることを示す多くの文献があります。梅は、病気を引き起こす可能性のある酸性環境にある体内のバランスを整えるアルカリ性食品の王様です。
この濃縮液は梅の産地で特別に作られています。梅の名産地の一つに住んでいるので、濃縮液の瓶は家の棚に置いてあります。70代後半のご近所さんは、この濃縮液を毎日飲んでいるおかげで健康で病気にもかかっていないとよくおっしゃいます。梅の季節になると、庭で梅を摘んで濃縮液を作っているそうです。
作り方をお見せします。どれだけ集中力が必要なのか、きっと驚かれると思います。でも、一度出来上がったら、涼しい場所に10年以上保存できます。
梅ジュース濃縮液の作り方
熟していない果物を使用してください。

果物を砕いて種を取り除きます。

梅4kgが完成しました。

梅をジューサーにかけて、液体と果肉を分離します。

液体を6~8時間煮続け、定期的に表面の泡を取り除きます。

タール状になってどろっと固まったら完成です!

1kgの梅から濃縮液はたった20~30gしか作れません! すごく酸っぱいんです。こんなに酸っぱいものは初めて食べました。1日に必要なのは、箸の先に豆粒大くらい。水に溶かして毎日飲んでいます。
機会があれば、梅の濃縮液や梅干し食品をぜひお試しください。
植物を使った食文化や家庭療法について知るのは興味深いことです。よもぎを使った食文化や家庭療法にご興味をお持ちの方は、こちらをご覧ください。
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