スーザン・ギャビン

愛知県の茶産地、西尾市を訪れた際、素晴らしい偶然の出会いがありました。西尾市は気候に恵まれた茶の産地として知られ、特に抹茶は高く評価されています。
昨年、抹茶工場の見学と試飲をした後、近くの製茶工場の窓から偶然覗き見しました。中を覗いている私に気づいたオーナーが手を振って中へ入れてくれました。流暢な英語を話す息子さんが、家族経営の工場を即席で案内してくれました。サウナのように蒸し暑い中、息子さんはそれぞれの機械の用途や、摘みたての茶葉がどのように加工されるのかを説明してくれました。この体験は思いがけない幸運で、もっと詳しく知りたいと思いました。
次の旅行を計画していた時、摘み取りシーズンにお茶ツアーを見つけるのは難しいかもしれないと思っていました。いろいろ調べて、Yunomiの茶摘みイベントリストをくまなく調べた結果、今年は手配が大変だと分かりました。ところが、友人が新聞で「狭山茶摘み体験フェスタ」の小さな広告を見つけてくれたんです。東京から車で2時間ほどの埼玉県で開催されます。しかも、なんと無料で予約も不要!という嬉しい特典付きでした。

イベント会場へ向かう埼玉の田園地帯を車で走る間、晴天に恵まれ、遠くに富士山も見えました。埼玉県茶業試験場に到着すると、茶摘みのために列に並ぶ人々の列に加わりました。埼玉県茶業青年会の方々が茶摘みの実演をし、ビニール袋を渡していただき、20分ほど茶畑で過ごすことができました。

摘み取りが終わると、スタッフの方が天ぷらを作っているテントに案内されました。ほんのりお茶の味がするかなと思いながら葉を噛んでみましたが、味は…まさに青茶でした。おかわりはしませんでしたが、こんなに珍しいお茶を味わえる貴重な機会でした。

その後、私たちは広大な加工エリアに集まり、そこでスタッフが機械の仕組みや、茶葉を手で揉む方法、摘みたての茶葉を自宅で電子レンジで乾燥させる方法を説明してくれました。
機械の使い方を学んだ後、次はいよいよお茶を飲みました。講堂では、先生方が少人数のグループに美味しいお茶の淹れ方を指導していました。1杯目と2杯目の味の違いを味わい、ポットに残った茶葉は食べられること、そして健康に良いことを教わりました。



グループは驚き、そして少し懐疑的でしたが、試食に意欲的に取り組みました。茶葉に混ぜる調味料は、醤油、胡麻味噌、マヨネーズ、ポン酢、梅干しから選べました。茶葉の天ぷらと同じように、出来上がりは緑色でヘルシーな味でした。もっとも、その後に抹茶スイーツと抹茶コーラを食べたことで、健康効果は打ち消されてしまったかもしれませんが!

家に帰ってから、摘んだばかりの茶葉を乾燥させました。電子レンジで加熱し、3回軽く揉むと、水分と緑色が抜けました。その茶葉で実際に熱いお茶を淹れて、あの懐かしい緑茶の風味を味わえた時は、本当に感動しました。摘んだ茶葉が少なすぎてすぐには持ちきらなかったので、今からまた機会が楽しみです。埼玉さん、ありがとう。
Yunomiブログより
埼玉県茶業研究所(埼玉県農業研究センター茶業研究施設)への行き方
- 最寄り駅:JR八高線 金子駅(徒歩30分)
- 住所: 埼玉県入間市上矢ヶ貫244-2